ひと筆申し上げます(平成三十一年三月十九日)

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先の土曜日 尾道市を訪れました


朝の雨はすっかりあがり 
風もななく穏やかなその日は
仕事の合間に2時間の空き時間があり 
先方が用意してくださった
タクシーで観光することができました


ベテランドライバーさんは
私の要望を聞かれたあと 
まず しまなみ海道へ向かい 
高見山の山頂へ
展望台からは四国が見えました


山の端まではっきり見渡せることは
大変珍しいそうで
静かな海面に春の陽光が贅沢に散らばる絶景を 
目に焼き付けました



ドライバーさんの温かな語り口を
心地よく耳に受けながら 
車は進みレンタサイクルを楽しむ人と往き交いつつ 
乗船2分のフェリーで対岸へ到着し
新装なったJR尾道駅へ寄りました



駅舎内の『尾道いなり』を求めた
お店の女性の温かい対応


そして 仕事を終えた帰りに
新尾道駅でお会いした女性は活け花をされていて
ガラスケースの中の花瓶に
その手を挿しのべていらしたのですが
「雪柳ですね 隣の黄色の花は何という名ですか」と
お尋ねする私に
手を休めて「キブシというのですよ」と
答えてくださいました


中断させてしまい お礼とお詫びを申しますと
「いいえ 声をかけていただいて嬉しいです」と
おっしゃいました


絶好のお天気 そして何より 
素敵な人達との出会いに恵まれた一日でした



平成三十一年三月十九日



“キブシ” 忘れられない花となりました




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