ひと筆申し上げます(三十・三・十三)

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広島県立美術館で開催された「日本伝統工芸展」へ行きました


雨天にもかかわらず 会場には多くの人で混み合って 
人気ぶりがうかがえます


「陶芸」「染色」「漆芸」「金工」
「木竹工」「人形」「諸工芸」の七部門
311点が展示されていました


受付でいただいた「技法用語解説」を手にじっくり見てまわりました


特有の静寂の中で 特別な時間のあと 
疲れにも似た感覚を
おとなりの縮景園の梅が見頃で その美しさにいやされたのも
幸せなことでした


その時 思い出したことがあります


入社したての頃 
役員のお伴で外出するのも仕事のひとつでしたが
美術館やギャラリーにもよく行きました


新米秘書の頼りない私に 
そのつど役員の方が話してくださったのは


「何でも 優れたもの 上等とされるものを見なさい そうすれば 
よくないものとの違いを見極める目が養われます」ということでした


今の私にその「目」があるかどうかわかりませんが
美術品の前に立つときの 
緊張 と感動と 安らぎ

そして その時間の特別な流れを感じるたび
あの役員の方を偲んでいます


(三十・三・十三)

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