ひと筆申し上げます(令和2年8月17日)

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お盆が過ぎ 夏休みも一段落でしょうか
よい休暇を過ごされましたか

さて 全国高校野球も開催が見送られましたね
夏は高校球児の姿に感動するのが常でしたが
今年は諦めかけていたところ 形を変えて甲子園で特別な試合が
繰り広げられ グランドで躍動する姿を見ることができました

やはり そこは 輝いて素晴らしい!

また殊のほか 注目を集めたのが
福島県立磐城高校です

木村保前監督は試合当日 甲子園のグランドへ
深い一礼を捧げて 選手と共に脚を踏み入れました
そして 試合前の7分間 ノッカーとして選手と向き合ったのです
そのわずか7分間のあと 木村氏の目に涙が光り そこに
「心」を見た想いがしましたし スタンドで試合を見守る目にも
選手への愛情が溢れているように感じました

「人としての自信があってこそ野球ができる」と指導のたび
おっしゃっていたそうで 選手はそれに応え 尊敬をもって 
行いのひとつひとつに気を配り 練習を重ねたといいます
そうして築かれた信頼はかけがえのない宝物になったことでしょう


さて 今年は何もかもが特別で「帰省」もそのひとつです
私どもも 娘たちがそれを取り止めました
長女はお墓参りに行けないことを気にかけており 私は
「いつか行ける時があるよ」と伝えながら 娘のこころは
あちらの人たちに届いているはず と思いました

そんなわけで 皆で会食することもなく静かな日々となった私は
手紙を書きました
元上司に暑中お伺いを
親族や友人に暑さのお見舞いを
また 娘たちが幼稚園児の頃「音感教室」で指導していただいた
先生の訃報に接し ご遺族にお悔やみ状をしたためました
そして 旧友が新聞に載っていて 顔写真は昔と変わらない
明るい笑顔で嬉しく思い それを綴りました

相手のお顔を胸に描き 筆を進めていると いろいろな想いが
巡るものです
「原爆の日」「終戦記念日」においては 心静かに「今」を想いました
多くの方が言われる「日常の幸せのありがたさ」に共感し
特別な今だからこそ 一日一日を丁寧に生きようとの想いを
強くしています

夏空に蝉しぐれが響く日はしばらく続きそうですね
あなたのご健康を心からお祈りしています

令和2年8月17日

“デュランタタカラヅカ”です
“デュランタ”の花には白やピンクがありますが
紫色には“タカラヅカ”をつけてこう呼ばれます



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