小春日和のその日はR子さんとの約束の日でした
早く到着した私はお店の近くを散歩しました
そこで目にしたのは 今にも枝から離れてしまいそうな
わずか二、三枚の紅く染まった桜です
見上げると青空に映えて美しいことこの上ない!!
そこへ一瞬の風が吹きました
ハッとして目をやると しっかり葉はつながっています
二、三枚が寄り添い 支え合うように
そして 穏やかな陽差しを楽しんでいるようでした
晩秋はゆっくりと次の季節へ進んでいますね
R子さんとのそれからは彼女の明るい人柄と豊かな話題のおかげで
楽しく おいしく 幸福と口福に満たされました
(二十八・十一・二十九)