ひと筆 申し上げます (二十六・四・八)

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ある病院の待合室で旧友に出会いました
いつになく沈んだ暗い様子が気になりました

それもそのはず その日はご主人の入院が決まったというのです

そばの椅子にかけたご主人はいつもと変らない挨拶を返されました
そして私はこう言いました
「血色が良いですね 伺わなければご病気とわかりませんね」と

その後移動する私を友人が追ってきて
「さっきはありがとう
 主人が『元気そうに見えたのかな』と嬉しそうに笑ったの」と

そしてもう一度「ありがとうね」と明るく言って
ご主人の方へ戻っていきました

初めての入院という事態にさぞ心を痛めているはずです
そんな人へかける言葉が 勇気づけたり 傷つけたりするのですから
ひとことに心を配りたいものですね

                            (二十六・四・八)



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